第一回豆知識

2022年11月11日

新しい企画として、豆知識を書いてもいいかなと思い、初めてみました。
留意点としまして、鉄工所勤めの方々にとって常識となっている場合もございますので、身内や友人、知り合いへのちょっとした話のタネとして、見て頂けたらと思います。

今回紹介するのは、身の回りにあふれている「ステンレス」についてです。

加工材料としても勿論ですが、普段の生活においても欠かせないステンレス。食器や文房具、家電や自動車、ありとあらゆる場所にあります。

そんなステンレスですが、実は鉄やアルミと違い、ステンレスという元素は存在せず、「鉄」を主成分とした合金という立ち位置になります。

錆びず、磁石にもつかない……それなのに主成分は鉄。この直感に反する現象が起きる理由は、中に含まれる「クロム」と「ニッケル」にあります。

錆びるという現象は、大気中の酸素と鉄が反応し、酸化鉄となることで発生しますが、ステンレスに含まれるクロムはこれを阻害します。

酸素と鉄が結びつく前に、クロムが酸素と結びつくことで表面に透明の膜を張り、それ以上の酸化、鯖を防いでくれる訳ですね。ちなみにこの作用は、傷が入ったり削れたりしても瞬く間に起こるため、一般的に「錆びない」と認知されている訳です。ただし、条件が悪ければ、錆びることはあります。

磁石にくっつかないのは、もう一つの元素「ニッケル」によるものです。詳しい話をすると長くなるので割愛しますが、これが含まれる事で磁性が弱くなり、磁石にくっつかなくなる訳ですね。

ちなみに、ニッケルが含まれていないステンレスもありますが、こちらは磁石にくっつきます。全てのステンレスが磁石にくっつかない訳じゃない……というのは、意外に知られていない話だと思います。

今回は以上になります。最後までありがとうございました。